石井隆 商品

石井隆 名美Returns―石井隆傑作集

 大昔この人の劇画は、ヤング・コミックやGOROで何度も観た記憶があり懐かしい。 漫画8作品と共に、映画「死んでもいい」シナリオ、つげ義春との対談、映画や漫画作品の一覧と解説、竹中直人の賛辞、石井隆自身のあとがき等が収められている。 名美Returns―石井隆傑作集 関連情報

石井隆 夜がまた来る ニューマスター・デラックス版 [DVD]

 石井隆作品は「甘い蜜」「ラブホテル」に続いて三作目である。正確に言うと「ラブホテル」は監督が相米慎二であり石井隆は脚本なので石井隆作品とは言えない。但し描かれている世界はどうみても石井隆作品である。従い、石井隆作品の一つとしてカウントさせて頂いた。相米ファンには異論もあるとは思うのだが。 石井隆作品はカルト映画である。万人向けではない。かなりの方が見ていて不快感を覚えるはずだ。但し一部の方は熱狂的に支持していると聞く。これは例えば激辛のカレーにも似ている。極端な味付けをすることで熱烈なファンを囲い込むことが出来る。一旦嵌るとなかなか止められない。 正直に言うと、僕自身は石井隆の「熱烈なファン」ではないと思う。石井隆の特殊な世界を垣間見ることは楽しい。但し、そこに溺れるようなものまでは持っていない。本作を楽しみつつも、一歩引いた場所から鑑賞していることも確かだった。そういう「距離感」の置き方が、要は自分自身の映画の見方である。それ以上でもそれ以下でもない。 石井隆作品にはある種の「ユートピア」感が溢れる場面がある。本作では夏川と根津が一時暮らした建築現場の場面がそれにあたる。暗くて汚い地下室に花が飾られている場面は非常に美しい。堕ちきった主人公たちがつかのまの日常を取り戻す様には幸福感すら漂う。但し、かかる「日常」は「おままごと」に過ぎないことも確かだ。エンディングになだれ込む前の一瞬の幸福でしかありえない。 夏川結衣が凄い。何が凄いかというと本作に出演することを決意した点である。 女優のキャリアとして本作に出ることはかなりのリスクだったはずだ。かつ、結果として裏目に出た可能性も今なお残っているような気がする。彼女のコメディエンヌとしての才能をいささか偏愛している僕として、夏川が本作に出る必然性は感じられない。但し、当時は清純派だった夏川が、女優としての第一歩を本作で踏んだと考えることも楽しい。本作からコメディエンヌまでの距離はかなりあるとは思うが、その辺はご本人に聞いてみたいものだ。 夜がまた来る ニューマスター・デラックス版 [DVD] 関連情報

石井隆 GONIN サーガ (角川文庫)

GONIN を観た事がない人がこの原作小説を読んだら星3つ程度。非常に読みにくい。やはり石井隆は監督であり劇画作家だと言わなければ嘘に成る。だが石井隆ファンやGONIN ファンにしたら目から鱗。約400ページ中100ページはGONIN 。残りがサーガと言えば適切だろうか。角川さんじゃなきゃ原作小説は発売されなかったと思うので本当に感謝としか言えません。GONIN を観てGONIN サーガを観てこの小説読んでからもう一度GONIN サーガを劇場でまた観るのが一番理想かも知れませんね。 GONIN サーガ (角川文庫) 関連情報

石井隆 黒の天使 Blu-ray BOX(Vol.1&Vol.2)

松竹のDVDにあった特典類や、予告編などまだ気になる点がありますが、今まで廃盤だったので、嬉しい。この勢いで「GONIN」シリーズもブルーレイBOXで発売されるのを切に願います。 黒の天使 Blu-ray BOX(Vol.1&Vol.2) 関連情報

石井隆 あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション GONIN [Blu-ray]

待ちに待った待望のBlu-ray、リマスターされた画質はマズマズ、程よくフィルムグレインが残り当時の雰囲気が感じられる。音質も20年前の作品としては良い方と思う。残念なのは、当時LDでリリースされた特別版が未収録だった事、その特別版は邦画初の5.1chのパッケージソフトだった。ハエの飛び回る音や銃声などがグルグル回ってよくリミックスされていました。ストーリー展開や編集は、ほぼディレクターズカット版と同じですが、エンディング終わり方とラストの音楽の入り方が違います。個人的には特別版が一番好みです。まだまだLDソフトとLDプレーヤーは処分できないですね。三つのヴァージョンを全て収録してこそthe BESTだと思うのですが・・・ あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション GONIN [Blu-ray] 関連情報




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