ユダヤ人、イスラエルの帰還法では、ユダヤ人の母親から生まれた者、もしくは、ユダヤ教に改宗し、他の宗教を一切信じない者 となっています。また、ユダヤ人社会では、ユダヤ人の母を持つ者、そして、欧州では、もう少し広く、ユダヤ人の血を引く者 と考えられています。しかも、ユダヤ人、人口は少ないですが、世界の政治、経済、文化で数多くの著名人を輩出しています。 例えば、B・バーナンキ(前FRB議長)、ラリー・ペイジ(グーグル創業者)、J・D・サリンジャー(作家)、A・アインシュタイン(物理学者)、 S・スピルバーク(映画監督)、W・アレン(俳優・映画監督)、ボブ・ディラン(歌手)・・・・・・・・きりがありません・・・・・。 著者の本間ひろむさんは、そんなユダヤ人が、20世紀に入り、著しく台頭してきたクラシック音楽の世界をいろんな面から考察しています。 本間さんは、ユダヤ人が台頭してきたのは、 1:神に選ばれた民であること 2:コスモポリタンであること 3:R・ワーグナーが音楽に込めた「呪い」 4:ヒットラーによる「ホロコースト」 にあると考えています。 本書では、この考え方で、ユダヤ人の台頭を解き明かしていきます。 ナチに協力的ではなかったが、あまりにも政治的に無知だったフルトヴェングラー(確かにハーケンクロイツかけられている 場所での指揮は、言い逃れはできないでしょう!)とナチ党員だったが、うまく逃げおおせたカラヤンの話も出てきます。 その他、ソ連での優秀な演奏家の輩出の原因、日本でのクラシック音楽の礎を築いたローゼンシュトック、メッケル、など・・・・・・ しかし、社会的弱者、政治的弱者は、子どもの教育を重視するのは当たり前で、これは、華僑、在日韓国人を見るとよく理解できます。 とくにソ連などでは、音楽家になるか、学者になるかしか、底辺から這い上がる道はなかったので、 それで、必然的にユダヤ人の優秀な音楽家が多数出たとも考えられます。ただし元々の能力の高さは言うまでもありませんが・・・・ また、ショウビジネス界で圧倒的な力を持つユダヤ人の、強力なサポートが彼らの台頭を助けているとも考えられます。 最後に、本書に登場する音楽家についての解説、コメント集がついています。 しかし、血統的に見れば、カルロス・クライバー、G・ショルティ 等は確かにユダヤ人だと思いますが、 本人のユダヤ人自覚度は薄いと思いますが・・ また、これからは、デュダメルを始めとするベネズエラ、日系、中国系の演奏家が増加すると思いますが・・・・・・ 確かに面白い観点からユダヤ人とクラシック音楽の関連性を観ていると思いますが、納得できない面もあり、 そのため☆ひとつ減じています!! ユダヤ人とクラシック音楽 (光文社新書) 関連情報
女子アナ大好物の中年男ですが 中古でも新品同様で手に入って良かったなぁ カトパン最高です。 アナコレマグナム 女子アナハプニング (黄金のGT増刊) 関連情報