中年期とこころの危機 (NHKブックス)

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「永遠の少年」はどう生きるか―中年期の危機を超えて

「永遠の少年」とは中高年者の過去の姿であって、若さと可能性に代わって、迫り来る老いと人生の終わりの不安にさいなまれている。筆者はそこに「浦島太郎」の悲劇を見て、その絶望についての深い理解が私たちの運命への洞察を可能にすると期待した。そしてそれは超高齢化社会という老いと没落が待ち受けていると怖れられている現代日本の精神状況とも重ねてみている。しかし、悲観的になっているだけではなく、人生後半期の「価値の喪失体験には創造的契機の可能性」も見出している。創造的な中年が新たな世界を切り開くのである。よい母と悪い母、よい自分と悪い自分が同一人物であるということを自覚することは難しいことであるが、人の発達においていかに重要であるかを考えさせられた。 「永遠の少年」はどう生きるか―中年期の危機を超えて 関連情報

2015年9月18日配信 5分 空気中の窒素を使って、アンモニアを合成して窒素肥料を作る方法は人類の食糧危機を救った大発明でした。