この人を見よ商品

この人を見よ (新潮文庫)

ニーチェが持ち前の情熱的な文体で自分の人生と著作について語る自伝です。この本の途中で登場する「運命愛」は、非常に重要なキーワードだと思います。ニーチェは運命愛を、「何ごとも、それがいまあるあり方とは違ったあり方であれと思わぬこと」「必然的なことを愛すること」などと定義しています。ニーチェは自ら提唱する運命愛を実践するかのように、この本で自らの人生と著作をとても肯定的に評価しています。ニーチェはこの本の序言で、「『真の世界』とは捏造された世界であり、『仮象の世界』といわれているのが現実の世界なのだ……理想という嘘が、これまで現実の世界にかけられた呪いであったのだ」と言っています。道徳や宗教が捏造した理想の世界を、ニーチェは否定しています。代わりにニーチェは、現実の恐ろしさや疑わしさを引き受ける超人を目標として掲げています。現実の世界には苦しいことや恐ろしいことが色々ありますが、そうした現実に立ち向かう強さを貰える良い自伝だと思いました。この人を見よ (新潮文庫) 関連情報

この人を見よ

落ち毀れ様が、誰にも認められなくてもいい自分が自分を認めていればそれで良い！！この人を見よ関連情報

この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫)

この本は、小林秀雄以外の作家による月報に掲載されたエッセイ集である。新潮社の小林秀雄の全集は、現在、旧かなの第5次と新かなの第6次が発売されている。この月報集成の初出は下記のようになっている。第1次創元社版『小林秀雄全集』（全8巻、昭和25年～26年）第2次新潮社版『小林秀雄全集』（全8巻、昭和30年～32年）第3次新潮社版『小林秀雄全集』（全12巻、昭和42年～43年）月報がついたのは、この3版だけらしい。この人を見よ: 小林秀雄全集月報集成 (新潮文庫) 関連情報